【上野毛稲荷塚古墳 区立上野毛二丁目緑地】
野毛地区には古墳が多く点在します。
上野毛稲荷塚古墳は、国分寺崖線上の高台、
上野毛から尾山台にかけて広がる野毛古墳群のなかの1基で、
小規模な前方後円墳(全長約33メートル、後円部の高さ3メートル)
と推定されています。
平成7年(1995)と平成21年(2009)の2回の発掘調査によって、
周溝や埋葬施設(粘土槨)が発掘され、鉄刀、管玉(くだたま)などが
出土しています。 これらの副葬品から、4世紀末(1,600年あまり前)に
造られた、野毛古墳群で最初に出現した古墳と考えられ、多摩川流域
での古墳群の動向を知る上で重要です。
